この記事でわかること
・案件の取り方のコツが分かる
・受注までの流れが分かる
・やりとりのコツが分かる
・金額が明確に分かる
今回は私が過去にクラウドソーシングで案件を取ってきた事例をそのまま公表しようと思います。
どういうメッセージのやり取りをしてるのか、コツ、ポイント、いくらなのか。
そういった部分も全て公表します。
(クライアント名やサイト名などは伏せます、、、。)
そして今回ご紹介するのはランサーズです。
というのも最初に登録して始めたのがランサーズで、初案件もランサーズで獲得しました。
初月で案件を獲得し、実際に営業活動していたのは半年程度だけです。
クラウドワークスも登録して比較していたと思いますが、当時比較した感じではランサーズの方が単価が高い傾向があったのでクラウドワークスは登録だけしていたという感じです。
実際の事例をもとに噛み砕いて解説してきますのでポイントなども分かり参考になるかと思いますのでぜひ最後まで読んでいってください。
この記事の内容
・実際受注した案件の紹介
・受注までのやり取り、提案文の紹介
・金額やコツなどの解説
当時のT社長のスキルレベル
自分を振り返るのはとても恥ずかしいですが、分析としては重要です。
当時の私はこんな感じ。
・html/cssがやっと書ける
・模写なんてやったことない
・javascriptは分からない
・phpってなに?
・自社のサイトをやっと自作できた(6ページ)
・デザインもおしゃれなサイトを真似た
・SEOで何とか上位化した
なかなか初心者っぷりを醸し出していますね。
おそらくフリーランスを目指しているあなた、学習中で模写やりまくっているあなたより私の方が全然ザコでしたよ確実に。
その状態でなぜ、学習せずに仕事を取りに行ったのか?
理由は簡単ですよ、既に会社にしていて収入源が必要だからです。
ベースで何か仕事をしていての副業ではないので、私はコレで仕事を取らないと生活できないのです。
何としても稼がなければならない。
この状況が自分を奮い立たせて「何がなんでも仕事をとる」
模写なんてやっている場合じゃないので、自分の会社のHPを作ることで練習とする。
時間の効率化を考えました。
どうすれば仕事を取れるのか?にアンテナを貼りまくってフルフォーカスしていたのです。
他のクラウドソーシングでの成績はどうだったのか?
正直なところ、当時クラウドソーシング営業はランサーズのみでやってましたので、他は使っていませんでした。
有名どころではクラウドワークスですが、こちらは利用者数は多かったと思います。
制作者は多く機械的な雑な人が多い印象。クライアントについても提案がめちゃくちゃ多いので疲弊するためコミュニケーションが取りづらい印象。そして単価が安い。
上記は私の個人の感想ですが、そのためランサーズにのみ絞って集中して時間を使い確実に成果を上げようと言う戦略でした。
どのくらいの確率で依頼がきたのか?
さっきメッセージ数を数えましたが、実はクラウドソーシングを利用している期間はそんなに長くないんです。
とりあえずデータを公開しますね。
提案メッセージ数:56通
受注数:9つ
受注率:16%
これクラウドソーシングをやっている人なら分かると思いますが、めちゃくちゃ高い受注率なんです。
提案するライバルが数十人いて、自分が選ばれる確率が低いからです。
実際、Twitterとかで副業アカウントの方々は提案メールを100通送って1案件GET。
というくらい提案メールを100通送るなんて普通らしいです。
(メッセージは普通に無視されるらしい。。。)
https://twitter.com/yujimovies/status/1413701891939205124?s=21
https://twitter.com/kzk_iwmt/status/1397447460172173318?s=21
https://twitter.com/wataru_will/status/1352587859379666948?s=21
その感覚でいくと受注率16%って「7通で1案件獲得」の計算になるので、めちゃくちゃ簡単に獲得できているんですね。
では、どうやって高確率で案件を獲得していたのか?
それは後でしっかり暴露していきます。
どのくらい利用していたのか?
・2016年2月に登録して営業を開始
・早速初月で初案件獲得
・2016年4月に初入金
・8月ごろには営業をしなくなる
ということで半年程度は利用していたことになります。
実際は、案件対応しているときは営業メールを送る時間や他を探す時間もありませんでした。
時間が空いたら営業を再開するスタンスでやっていたので、営業として費やした時間は厳密に言うとで1ヶ月程度です。
クラウドソーシングを利用した理由
当時web制作やweb案件をゼロから受注したことがありませんでした。
なので対応の仕方、単価相場調査、経験積み、スキル向上などのためにと思っていましたが
一番の理由は以下3つ
・どういう案件に需要があるのか
・自分のスキルがどのくらい通用するのか
・少しでも利益を上げる必要がある
ただ金額感は、並ぶ案件をみてすぐ分かる通り単価は安いので
資金が潤うことを期待するのは辞めて他にフォーカスしました。
なので長く続ける気はなかったです。
クラウドソーシングを利用した手応えは?
結論、あの私のレベルでも全然通用しましたし、他のフリーランスや法人アカウントと戦えました。
実際にすぐに案件取れましたしね。
理由は、ベテランの実績ある人は金額を少し高めでしたし細々した案件には来ません。
あと、ゴリゴリのプログラマー系の人はコミュ力に大体の人が問題ありです。
隙間を突くようにスタンスを取れば心配しなくても戦えますし、自分のスキルでも案件は対応できました。
まずは自信を持って取りにいくこと。
どう取りにいくのか具体的には次のセクションでまとめます。
案件の取り方のコツ
ズバリこれです。
この6点は必ずやってください。
・即レス
・最初に結論を明確にする
・質問や課題点に全て答える
・質問があれば箇条書きで全て出す
・提案をする
・料金設定を安くして受注を優先する
即レス
これは基本中の基本で、一番返信が来やすいので受注に繋がりやすいです。
返信が来て何往復かやり取りすると相手も安心感・親近感が出てきて、「この人にお願いしたら安心かも」と言う心理が働いてきます。
心理学でいう「単純接触効果」です。
もちろんこれだけで決まることはなかなかないですが、大きな要因になります。
最初に結論を明確にする
最初の提案をするときにはまず、結論を書きましょう。
絶対にNGなのはいきなり自己アピールから入る内容です。
あなたのことより相手は、出来るのか?できないのか?いくらなのか?どうやるのか?
が知りたいのです。
なので簡潔に結論を書いてから自己アピールを始めましょう。
具体的にはこんな感じですね。
結論ですが方法は2つあります。
①〇〇〇〇を使う方法で〜〜〜ができるのがいい点です。
②〇〇〇〇を使う方法で〜〜〜ができるのがいい点です。
個人的には①がお勧めですが、詳細の前に私の紹介をさせてください。
、、、、、、<以下省略>
質問や課題点に全て答える
これは必ずではないのですが、案件詳細を確認すると
・〇〇は〇〇でしょうか?
・〇〇が分からなかったです。
という形で疑問形や不明点が書かれていることが多くあります。
これは相手が既にボールを投げてきてくれていて投げ返すチャンスなのです。
答えを伝えることで相手も疑問に答えてくれた人という認識をするので、その後キャッチボールが続きやすい。
つまり信用を勝ち取りやすくなるのです。
昔の保険の飛び込み営業なんかは、興味もないのに突然家に来るので門前払いですし質問なんて絶対にされません。
話を聞いてくれるのは興味がある証拠、質問があることは興味がある証拠。
昔の営業は興味を持たせるところから始めていました。
しかしクラウドソーシングは既に相手が困っていてやってくれる人を探している状態。
既に相手がボールを投げている状態から始まるので、こんな条件のいい状態なんてあり得ない。
なのでしっかりボールは投げ返して質問・疑問点には全て答えて提案文を作りましょう。
質問があれば箇条書きで全て出す
ビジネス経験を積んでいろんな人と交流していくと、メールや文章の構成を見ただけで「その人は仕事できるか?」が分かります。
効率いい、読みやすい文章を心がけましょう。
何度も答えないといけない、何度も聞かないといけない効率の悪い無駄なやり取りは何も考えていないバカのやることで仕事の熱意を感じないので辞めましょう。
ただ聞き忘れることはあるので、すみません1つ忘れました!っと追加で聞けばOKです。
提案をする
案件を掲載しているクライアントはほぼweb関して素人であることが多いです。
なので何をどうやるのか、いくらかかるモノなのか、どのくらい時間がかかることなのか、全然分からないのです。
案件の詳細を見てみて、その方法でないとNG。
そのスケジュールでないとNG。
その金額感でないとNG。
と書いてあることを鵜呑みにして勝手に「だったら私には無理だな、、、。」と自己完結しないこと。
クライアントは細かいことよりも、とにかく解決して欲しいのです。
「スケジュールを伸ばしてくれれば、これくらい安くさせていただきますがいかがですか?」
「依頼内容拝見しましたが、それだとこういうデメリットがあります。費用と時間はかかりますがこっちの方が〇〇なのでどうでしょうか?」
こうすることでクライアントによりいいものを提供できますし話の仕切り、つまり「主導権」をこっちが握ることができます。
基本的なテクニックとして、クライアントの言いなりになるポジションでのやり取りは辞めましょう。
理由は勝手に向こうが錯覚を起こして偉そうな対応になり、最終的に感謝が生まれない可能性があるからです。
『丁寧に対応しつつ立場は対等に』を意識してやり取りしましょう。
料金設定を安くして受注を優先する
これは一番分かりやすくて一番効果が高いと思います。
ただ注意点がいくつかあります。
・実績と経験数を作る為なので今だけの対応にする
・安くなると悪質なクライアントにあたる確率も上がる
・安く受けすぎて割りに合わない
上記3点は注意してもらった方がいいです。
さて、まとめます。
<案件を取るコツ>
①クライアントには丁寧にメッセ対応する
②連絡はできる限り早くする
③最初だけ安く受注する
受注後の流れ
実はここめちゃくちゃ重要です。
多くの人が、受注するにはどうしたら?どうやって仕事取るの?って部分にフォーカスしすぎて、仕事を取るまでに力を入れ過ぎてしまいゴールになっています。
本末転倒ですよ。
受注してからがスタートです。
①依頼内容の確認
②自分がやることの明確化
③いつまでにやるか明確化
いわゆる『5W1H』というやつですね。
ポイント
『5W1H』とは?
・Who(だれが)
・When(いつ)
・Where(どこで)
・What(なにを)
・Why(なぜ)
・How(どのように)
を指し示す言葉です。 5W1Hを意識することで必要情報が明確になり、かつ過不足なく伝えることができます。
自分では処理しきれない場合
恐らく皆さんはこれが怖いんだと思いますが、怖がることはありません。
出来ない、分からないことは、そのまま外注しましょう。
クラウドソーシングには自分なんかよりベテランでスキルの高いプロがゴロゴロいます。
自分がクラウドソーシング仕事を取っているなら、クラウドソーシングで仕事を発注すればいいのです。
またはSNSでベテランの人と前もって繋がっておくことも手法の1つです。
DMで外注もありですよ。
無理だと思ったら切り替えて助けを探すこと。
これも大事な判断力で仕事の一つです。
クライアントはしっかり完了してくれればいいのです。
受注案件事例①:SEO対策コンサル&施策
お待たせしました。
ここからは私が実際に受注した案件を公開していきたいと思います!
まず最初は初案件の事例です。
こちらの案件はSEO案件でした。
私の初案件はまさかのSEOコンサルと実作業でした。笑
いきなりハードルの高いものを獲得してしまいましたよ。
SEO実績が一流出なくても全然案件取れます。
ちなみにクライアントに決めては何でしたか?っと聞いたところ、、、
『値段が他の方より安かった上に対応もしっかりしていたので』
結局値段か、、、笑
でも狙い通りなのでOKです。
つまり過去の実績だけでなく、金額としっかり対応してくれるのか?という点が重要なのです。
ちなみにですが、SEOサービスPDF資料も作って添付してます。
この辺が丁寧に感じでくれたようです。
サービス資料はそのまま使い回しできるので作っておいて損はないです。説明が省けて楽ですし作る最初だけの手間ですのでむしろ効率が上がります。
やり取りのDMも公開します!
条件として週一で来社ミーティングを希望されていました。
SEOのノウハウを学びたいとのことだったので、こちらも了承しました。
提案金額は3万円ですが、実際は4万円で受注しました。
そしてセットで外部施策も受注できたのはラッキーでした。
確か8万円くらいだったと思います。
なのでセットで12万円の受注です。
この事例でのポイントは以下になります。
・即レス
・金額を比較的安くした
・出勤を了承した
初案件にしては大きな金額の受注でしかも六本木のタワービル27Fの綺麗なオフィスに週1出勤してミーティングをしてました。そういう意味では、なんか仕事できる人間に慣れた気がしたのと他社の仕事のフローが学べたのはいい経験です。
何より自分の知識や仕事の仕方がちゃんと世の中に通用している実感があり自信が持てたことが一番の収穫でした。
受注案件事例②:SEO対策&サイト運営
こちらはSEOとwebサイト運営代行です。
更新やデザイン修正も入っているので継続案件になります。
継続案件は毎月の収入になるので取りたい案件でした。
ただ、画像の通りかなり神経質なクライアントさんです。
個人情報を扱うようでそういった情報漏洩や仕事の決まり事にはとても細かい方だなと感じました。
(案件要項もめちゃくちゃ長いので全部載せられませんでした、、、。)
以下私の提案文です。
今回の提案文のポイントは
・条件や質問に全て回答する
・即レス
・自信を見せるため実績やスキルを背伸び
あとは簡単にSEOキーワード診断をして、もったいないな〜と思う部分があったので、それをお伝えしています。
そしたらそこが良かったようで「もったいないと言って頂いたのでお願いしました」と言って頂き依頼してもらえました。
画像の金額は初回の金額です。こちらは継続案件なので毎月お支払いいただけました。
正式受注する前に一度面談をしてからの正式決定でした。
受注案件事例③:SEO対策コンサル&施策
こちらもSEO案件です。
圏外になってしまった原因を探り改善点を提案するという案件です。
以下が提案文です。
今回の提案文のポイントは
・先に調べて予想される原因を伝える
・改善方法を2パターン提案
・熱い想いを伝える
実績面のアピールが長いですが、提案内容としては簡潔にまとめてあります。
一番効果があったのは「軽く調べましたけど、これが原因の可能性があるのでこうすれば改善すると思いますよ。正確にはちゃんと調べてみないと分かりませんが。」っという流れが自然と受注につながると感じました。
そんなに高い金額ではないですが、しっかりと受注できたのでOKです。
サーバー関係で何度も連携を取る必要があったのでかなり密に連絡を取りました。
その甲斐あって解決でき、ご満足いただけました。
まとめ:レベルなんて関係ない
いかがでしたでしょうか?
事例見てもらってわかると思いますが、雑魚だった私でもガッツリ案件を獲得して納品できました。
なのでまずやってみることです。
そして7,8,9月なんかはほぼ営業や提案はしていないですね。
案件の作業に時間を使っていたのと、クラウドソーシング以外での仕事が来るようになったのでタッチしなくなりました。
目標をもってランサーズに入ったので、効率よく卒業できたと思います。
皆さんの不安、疑問解決に繋がれば幸いです。